まずは、3軸 CADで作成されたモデルデータを確認し、不備がないかをチェックします。
フィレットの抜けや穴位置のズレ、寸法公差の矛盾などがあると、CAMへのインポート時や加工シミュレーションで問題が発生するため、早期に修正しておきましょう。
モデル精度の確認は、後工程の手戻り防止と、NCコードの信頼性確保のためにも重要です。
CADデータをCAMソフトに読み込んだ後、加工原点と座標系を設定します。加工原点の誤設定は、実機加工時の重大な原点ズレを招くため、CADとCAMで統一された基準点の運用が不可欠です。
座標系の明確化は、工具動作の安定性とシミュレーション精度に直結するため、慎重に設定してください。
加工対象に適した工具を選定し、使用するすべての工具をリスト化。さらに、工具ごとに回転数(RPM)や送り速度、切込み量などの切削条件を入力します。
CAMソフトによっては、推奨値の自動入力機能やライブラリ機能も活用可能です。正しい切削条件を設定することで、加工トラブルを回避し、工具寿命を延長させることができます。
加工工程は一般的に、荒加工→中仕上げ→仕上げの順に構成されます。必要に応じて、穴加工や輪郭加工のステップを加えることで、製品精度と加工効率のバランスを最適化することが可能です。
CAM上でツールパスを作成する際には、対象形状と加工制約を踏まえ、最適なパターン(スパイラル、スキャロップなど)を選択してください。
ツールパス作成後は、バーチャル上での干渉チェックや加工シミュレーションを行います。特に仕上げ工程では、工具やホルダがワークと接触しないか、加工原点が正しく設定されているかを重点的に確認します。
このシミュレーションにより、実加工前に不具合の可能性を排除でき、安心して加工に臨むことができます。
ポストプロセッサを選定し、Gコードを生成します。出力されるNCコードには、各工程で設定した条件が反映されるため、ここで設定ミスをすると工作機械が誤動作を起こしてしまいます。
コードの出力前には、必ず設定値や制御命令の整合性をチェックし、不要な命令や不足しているパラメータがないかを確認することが重要です。
NCコードはUSBやDNC、LANなどを通じて工作機に転送されます。通信方式によって、転送時の制御命令の扱いが異なることもあるため、事前に仕様確認が必要です。
初回加工時は、トライカットやエアカットを実施し、加工の安全性とコードの正確性を確認した上で本加工を行ってください。
NCデータの作成に用いるCAD/CAMソフトは、使用している工作機械とデータ形式の互換性が取れていることが前提です。特にソフトウェアのバージョン違いには要注意。バージョンによって機能がサポートされていなかったり出力形式の差異が発生したりするケースがあるので、定期的に確認してみてください。
また、導入予定の設備や更新後のマシンに対して、既存のCAM環境が対応しているか事前に確認することで、作業の手戻りやソフトの買い直しを防ぐことができます。
NCコードの出力形式を左右するポストプロセッサは、使用する加工機に適したものを選定し、加工条件や制御仕様に合わせた設定を行いましょう。Gコードが同じでも命令の解釈が異なるケースがあるため、標準設定のまま使用するのは避けた方が良いでしょう。
事前に、使用するポストプロセッサの動作仕様と、制御装置側の受け入れ条件を照合することで、NCコードの不整合によるトラブルを回避することができます。
加工する素材に対して、最適な工具の材質や形状を選定することは、加工精度の安定化と工具寿命の延伸に直結します。特にアルミやステンレスなど、材料特性によって切削条件が大きく変化するため、切削条件の再確認が重要です。
さらに、工具長や最小Rに対する干渉チェックも行うことで、後工程での不具合リスクを未然に防止することが可能です。
穴径や表面粗さ、面取りの有無など図面に記載された指示の読み落としは、加工段階絵での致命的なミスにつながります。特に、最終製品の機能や外観に影響する要件は、NCプログラムの設計段階で正確に反映させておく必要があります。
作業着手前に、現物図面とデジタルデータの両方を照合するダブルチェック体制をとることで、品質トラブルを抑制することが可能です。
加工原点は、CADとCAMの座標を一致させることが最優先です。一般的には、ワークの角や中心、治具の基準面を原点に設定しますが、図面と実加工の座標が合っていないと、大きなズレやミスにつながります。
作業前に「どこを原点とするか」をチームで共有し、CAD・CAM・機械で統一されているか確認しておきましょう。
原因は、①モデル形状に不備がある、②工具設定が合っていない、③加工条件が不適切、の主に3つです。
特に、穴が閉じていない・面が抜けている場合、工具サイズ・突き出し長さが形状に合っていない場合にツールパスの計算が失敗することが多いようです。シミュレーションや干渉チェックで早期に気づけるようにしましょう。
基本的にCAMから出力されたコードはそのまま使えますが、機械によっては微調整が必要です。特にGコードやMコードの解釈に違いがあるため、ポストプロセッサの設定が合っているかの確認は必須です。
初回加工前には、シミュレーションやエアカットで安全性を確認し、必要に応じてコードを調整しましょう。
設計データと図面の仕様が確定してからCAMへ移行するのが理想です。加工要件が曖昧なまま作業を始めると、再設定や修正の手間が増えてしまいます。
図面承認や試作完了などの区切りを移行タイミングとすることで、手戻りを防止しスムーズに作業をすることができるでしょう。
NCデータを正確に作成するには、設計情報の整理や加工工程の見通しが欠かせません。CADでモデリングし、CAMで加工条件やツールパスを設定する一連の流れでは、設計と加工のつながりをどう確保するかが重要になります。
おすすめなのが、CADとCAMが連携したソフトを使うこと。必ずしもすべての現場に必要というわけではありませんが、作業効率アップやミスの削減を実現したい方は、ぜひ検討してみてください。
複雑化する加工ニーズに応えるには、目的や工程に応じたソフト選びが欠かせません。
本特集では、2.5軸〜5軸加工に対応したソフトを「属人化防止」「ロボット連携」「低コスト運用」などの観点からわかりやすく整理。現場の課題にフィットする1本を選ぶための視点を提示します。
5軸分野における実績多数
NCシミュレーションも実装
必要最低限の機能が
月額1万円台から運用できる
※1.参照元:OPEN MIND公式サイトhttps://www.openmind-tech.com/jp/about-us/
※2.サポート対象加工機に一部制限あり
※3.参照元:AUTODESK公式サイト
https://www.autodesk.com/jp/products/fusion-360/overview
(情報は2025年6月6日時点)