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CAMの基本とNCプログラムの作成工程

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目次

CAMとは?NCプログラムとの関係性

CAM(Computer Aided Manufacturing)の基本定義

CAMとは、Computer Aided Manufacturing(コンピュータ支援製造)の略です。

簡単に言えば「コンピュータを使って製造プロセスを支援するシステム」ですが、特にNC工作機械の分野では、NCプログラムを効率的に作成するためのソフトウェアを指すのが一般的です。

NCプログラム(Numerical Control Program)とは?

NCプログラムとは、Numerical Control Program(数値制御プログラム)の略で、NC工作機械(マシニングセンタやNC旋盤など)の動きを具体的に指示する命令群です。

アドレス(アルファベット)と数値の組み合わせで構成され、工具の移動経路、送り速度、主軸の回転数、クーラントのON/OFFなどを細かく制御します。

CAD→CAM→NCのフロー解説

CADとCAM、NC工作機械を連携させる流れは、一般的に以下の通りです。

  1. CAD:3軸 CADなどで製品の設計データ(形状、寸法など)を作成します。
  2. CAM:CADデータを読み込み、工具・加工経路・加工条件を設定し、NCプログラムを生成します。
  3. NC工作機械:生成されたNCプログラムを工作機械に転送し、自動で加工します。

CADで設計したデータをCAMでNCプログラム化し、NC加工機で製品を製造します。一連の流れをデジタルでつなげることで、作業の属人化を防ぎ品質の安定加工時間の短縮段取りミスの削減などを実現することができます。

CAMが果たす役割:
設計からNCコード生成までの橋渡し

CAMの最も重要な役割は、設計データ(CAD)と実際の加工(NC工作機械)の間を繋ぐ「橋渡し」です。

設計者が作成した抽象的な形状データを、工作機械が理解できる具体的な動作命令(NCプログラム)へと変換します。

この変換プロセスにおいて、CAMは最適な加工方法や工具経路を計算し、効率的で安全な加工を実現します。

NCプログラムとは?仕組みと構造

Gコード・Mコードの基本構成

その他、Sコード(回転数)、Tコード(工具選択)、Fコード(送り速度)などがあり、これらの命令を組み合わせた「ブロック」が連続することで加工が行われます

主な命令文

これらの命令が連携して機能することで、工作機械は高精度な加工を実現します。

工程ごとのプログラム例

O0001 ;
N10 G90 G54 G00 X10.0 Y20.0 ;
N20 S1500 M03 ;
N30 G43 H01 Z50.0 M08 ;
N40 G01 Z-5.0 F100 ;
N50 G00 Z50.0 ;
N60 M05 ;
N70 M09 ;
N80 G91 G28 Z0 ;
N90 M30 ;
  

加工精度や作業効率は、工程に応じた最適な命令構成にかかっています。

マシニングセンタや旋盤による違い

マシニングセンタではX、Y、Z軸を使って立体的な切削を行い、複雑な輪郭に対応しています。

旋盤はX軸とZ軸を使い、回転体の加工に特化しており、使用するコードやアプローチにも違いがあります。

手打ちと自動生成の違い

以前はNCプログラムを手作業で作成しており、ミスや作業時間のばらつきが課題でした。

現在ではCAMソフトによる自動生成が主流で、属人化の回避ミス削減標準化が進んでいます。

CAMでNCプログラムを作成する流れ

  1. CADデータの読み込み:3軸 CADデータ(STEPなど)をCAMにインポートし、形状・寸法情報を取得。
  2. 加工工程の設定(ツールパス生成):工具や加工順を設定し、最適な加工経路を演算。
  3. ポストプロセッサによるNC変換:各機械の仕様に応じたNCコードへ変換。
  4. シミュレーションと最終出力:干渉確認などのシミュレーションを行い、最終データを出力。

ポストプロセッサの役割と
カスタマイズの必要性

ポストプロセッサは、CAMから出力された汎用データを各工作機械に最適化する“翻訳機”の役割を担います。

各機種に合った命令出力によって誤作動を防ぎ、工具交換や加工順序についても最適化することが可能です。

現場ごとのニーズに合わせてカスタマイズすれば、安全かつ高精度なNCプログラムを作成できるでしょう。

【PR】高度なNCプログラム作成と5軸加工を実現する「hyperMILL」

hyperMILL
引用元HP:OPEN MIND公式サイト
(https://www.openmind-tech.com/jp/cam/product-overview/)

CAMによるNCプログラム作成の最終的なゴールは、複雑な形状でも安全かつ高品質に加工することです。特に5軸加工や難削材加工など、高度な制御が求められる現場では、CAMソフトの持つ機能と演算能力が製品の品質を左右します。

hyperMILLの特徴

複雑な5軸制御

高度な干渉回避機能により、ホルダーや治具を考慮して工具角度を自動調整することで、複雑な形状でも熟練度を問わず安全なパス生成が可能です。結果、プログラミング工数の削減に加え、滑らかな工具動作が加工面の品質を高めるため、後工程の手仕上げ作業も軽減。トータルリードタイムの短縮を実現します。

ポストプロセッサとシミュレーション

機械特性を反映した信頼性の高い翻訳機能と、NCコードベースの高精度シミュレーションを提供します。PC上で実機の動きを忠実に再現し、干渉や動作範囲外のエラーを事前に特定。これにより、実機でのドライラン(空運転)や手直しが不要となり、機械の停止時間を大幅に削減。設備稼働率の向上と、衝突事故の防止を両立します。

hyperMILLの開発元情報

社名 OPEN MIND Technologies AG
本社所在地 Argelsrieder Feld 5, 82234 Wessling, Germany(ドイツ本社)
日本支社所在地 東京都武蔵野市西久保3-2-1 アルベルゴ武蔵野 B101(日本支社)
公式HP https://www.openmind-tech.com/jp/cam/product-overview/
電話番号 050-5370-1018(日本支社)
まとめ

CAMとNCプログラムを正しく理解・運用することで、製造現場の生産性品質向上を実現することができます。

作業の効率化や、ミスや教育コストの削減ができる上、設備の有効活用までできるCAM / NCプログラムは、AIやクラウドとの連携によって今後さらに活用が進むと予想されています。

今のうちにその仕組みを理解し、導入準備を進めましょう。

【課題別】
CAD/CAMソフト
おすすめ3選
【課題別】2.5軸・3軸・5軸加工に対応
CAD/CAMソフトおすすめ3選

複雑化する加工ニーズに応えるには、目的や工程に応じたソフト選びが欠かせません。
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NCシミュレーションも実装

hyperMILL
hyperMILL    
引用元:OPEN MIND公式サイト
https://www.openmind-tech.com/jp/cam/product-overview/
hyperMILLの強み
           
  • 全世界で2万ライセンス以上の導入実績を誇り※1、干渉回避動作を含めた傾斜軸の制御を指定した角度範囲内で自動処理。機械動作シミュレーションもNCコードで実行可能。※2
  • 形状要素の自動認識機能とテンプレート化された加工工程を組み合わせることで、一連の加工パスの自動生成も可能
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引用元:AUTODESK公式サイト
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引用元:SprutCAM Tech公式サイト
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SprutCAM Xの強み
  • 6軸・7軸など複合軸のロボット制御が可能。産業アーム加工に対応。動作範囲・姿勢制限を考慮したツールパス・Gコードを生成できる。
  •        
  • KUKA、FANUC、安川電機、ABBなど幅広いロボットメーカーの製品に対応。

※1.参照元:OPEN MIND公式サイトhttps://www.openmind-tech.com/jp/about-us/
※2.サポート対象加工機に一部制限あり
※3.参照元:AUTODESK公式サイト https://www.autodesk.com/jp/products/fusion-360/overview
(情報は2025年6月6日時点)