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VERICUT

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VERICUTとは?

VERICUTは、CNC工作機械の動きを仮想空間で再現し、プログラムや治具、工具の干渉・衝突・空切りを事前に検証できるCNCシミュレーションソフトです。CAD/CAMソフトそのものではありませんが、多軸・高精度加工や高価な機械を運用する現場で、加工時間の短縮や工具負荷の最適化などに大きく貢献します。

VERICUT
引用元HP:VERICUT
(https://vericut.com/ja-jp/)

VERICUTの注目の機能

CNCマシンシミュレーション

VERICUTの核となる機能で、NCプログラムをそのまま読み込み工作機械・治具・テーブル・工具のすべてを3軸モデルで再現。衝突や干渉をリアルタイムで検出します。実機と同等の動きを仮想空間で再現できるため、クラッシュ・工具破損・無駄なテスト運転を大幅に削減可能です。

Force

Forceは、切削中の負荷・工具のたわみ・素材特性・送り量・主軸回転数といった加工パラメータを解析し、工具にとって最も効率的な条件へ自動調整する高度な最適化機能です。加工の停滞ポイントや負荷ムラを排除できるため、無駄なエアカットを減らせます。また、一定した切削負荷を維持したまま、効率よく削り続けられる加工サイクルの生成が可能です。

VERICUTが導入される業界と、解決できる課題

VERICUTは航空宇宙・自動車・金型・医療機器・重工業など、高精度かつ多軸加工を扱う企業で幅広く活用されているシミュレーションソフトです。これらの業界では、部品形状が複雑で加工条件もシビアなため、実機テストの衝突リスクや材料ロスが大きく、加工品質も属人化しやすいという課題があります。

その点、VERICUTはNCプログラムを実機同等に再現し、干渉・衝突・空切り・過負荷を事前に検出可能。試し削りの削減や設備保護に有効なうえ、技術者不足やノウハウ継承の課題を抱える現場の生産体制を強化可能です。

このサイトでは、「属人化防止」「低コスト導入」「ロボット連携」など、課題別にCADCAMソフトを紹介しています。自社の状況に合ったツール選びをしたい方は、ぜひ参考にしてください。

VERICUTを開発した株式会社CGTechとは?

航空・自動車業界で選ばれる技術力とグローバル展開

CGTechは1988年の設立以来、航空宇宙・自動車・金型など高度な加工を扱う業界で信頼され、世界各国に技術サポート拠点を展開している企業です。「時代遅れの加工から現場を解放する」という使命のもと、高精度シミュレーションや加工最適化技術を提供。日本法人でもユーザー支援を行うなど、製品力とサポート品質の双方で評価されています。

VERICUTの評判

PETRONAS Formula One Team
【自動車業界】

高精度化だけでなく発想の幅まで広がった

Vericutは、設計者に自由な発想を与えてくれます。シミュレーションがなければ、彼らに創造性を抑えるよう頼まなければならないかもしれませんが、それではパフォーマンスに妥協が生まれる可能性があります。
Vericutが、私たちの生産だけでなく、クルマのデザインにも大きな影響を与えることは、これまでの経験からよく理解しています。

Seco Tools社
【精密加工】

省エネと高効率を両立できた

Vericut Forceを使うことで、サイクルタイムの短縮や工具寿命の延長といった効果を得られますが、それだけではありません。
事業改善やサステナブルの観点から考えると、稼働中の機械の電力消費削減や、原材料を加工する際に必要な主軸出力を抑えることも重要です。

VERICUTの導入事例

川崎重工業株式会社【航空エンジン部品加工】

導入前

川崎重工業株式会社では、当時の加工現場において工具干渉や形状不具合の判断が属人的になりやすいという課題がありました。特に多品種・多段取りの5軸加工では、実機でのトライ回数が多くなり、生産効率の低下に。経験者と若手の間でNCプログラムの理解度に差があることも、生産性向上の妨げとなっていました。

導入後

VERICUT導入後は、NCプログラムの段階で問題点を可視化できるようになり、試し削りの削減・段取り精度の向上・トラブルの事前回避が可能に。特に工具の突き出し量や機械や刃物への負担といった領域を高精度に検証でき、現場の判断を数値的に裏付けることに成功。さらに、若手教育にも役立ち、NCプログラムを理解する土台づくりにも効果を発揮しています。

VERICUTの評判・事例の傾向

高度加工を支える再現性・安心感が好評

ユーザーからは、「実機テストに依存しない安心感」と「加工プロセスの再現性向上」が高く評価されています。多軸加工や高負荷切削では、衝突や工具破損のリスクが常につきまといますが、VERICUTはNCプログラム段階で問題を可視化し、現場判断を定量的に裏付け可能。また、加工時間短縮や工具寿命の延長など、生産性とコストの両面を改善できる点も評価されています

VERICUTの
導入メリットは?
こんな企業におすすめ

高精度加工を安定させたい企業

5軸加工や複雑形状の切削では、実機テストのリスクやロスが大きくなりがちです。VERICUTは衝突・干渉を事前に検出し、安全性と歩留まりの向上に直結します。

加工時間を短縮したい現場

Force最適化により切削負荷を均一化し、加工時間の大幅短縮や工具寿命の延長が期待できます。設備稼働率の改善にも効果的です。

VERICUTの基本的な機能

※製品の機能に関する動画は確認できませんでした。

NCプログラム検証

NCプログラムをそのまま読み込み、実際の工作機械、治具、テーブル、工具などを高精度に再現。機械構造や軸の動きを忠実にシミュレートするため、衝突・干渉・空切り・オーバートラベルなどのトラブルを加工前に正確に検出できます。

素材除去シミュレーション

素材ブロックから完成品の形状がどのように削られていくかをリアルタイムで再現し、最終的な加工品質を事前に確認できます。局所的な削り残し、干渉による過切削、仕上げ面の不具合なども可視化されるため、品質トラブルの防止に役立つでしょう。

Force(切削最適化機能)

切削負荷、素材特性、工具剛性などから、最も効率的な切削条件を自動計算します。負荷の平準化・エアカット削減・加工時間短縮などの改善効果が期待できるでしょう。

特に難削材加工や多軸加工で起こりがちな品質低下や工具破損においても、Forceの利用によって切削状態の維持と加工の再現性の向上を実現可能です。

ポストプロセッサ連携

Icamポストプロセッサで、各工作機械の特性に合わせて最適化されたNCコードを生成し、そのNCコードをVERICUTで即座にシミュレーション・検証できます。回転軸を含む複雑な多軸制御にも対応しており、CAD/CAMで作成したツールパスから、Icamによるポスト処理、VERICUTでのシミュレーションと修正までをシームレスに連携させた一貫した環境を構築できます。

VERICUTの価格・料金

VERICUTの詳細な価格は、確認できませんでした。導入費用を問い合わせる際は、必要な機能や加工範囲、使用予定の工作機を具体的に伝えると、導入環境に合った提案を受けやすくなるでしょう。

VERICUTのサポート体制

VERICUTは、ソフトウェアの品質だけでなく専門的で手厚いサポート体制を強みとしています。日本法人を含む世界各国に技術サポート拠点を持ち、CNC加工とNCプログラムに精通したエンジニアがトラブルに対応。ユーザー向けには、操作トレーニング技術資料、アップデート提供、ライセンス管理なども用意しています。

VERICUTのセキュリティ対策

VERICUTに関する情報セキュリティやシステム保護対策に関する具体的な記載は、公式サイト上では確認できませんでした。

VERICUTのよくある質問(FAQ)

VERICUTの機能に関する詳細なFAQは、確認できませんでした。不明点は直接お問い合わせください。

VERICUTの販売元企業情報

企業名 株式会社CGTech
所在地 東京都豊島区西池袋1-5-3 エルグビル3F
公式HP https://vericut.com/ja-jp/company/about-vericut
まとめ

VERICUTは、多軸加工や高精度切削を行う製造現場において、干渉チェックから加工最適化まで幅広く対応できるシミュレーションソフトです。生産効率や品質の向上だけでなく、設備保護や属人化解消にも効果を発揮します。

CADCAMソフト選びで失敗しないためには、自社の課題や用途に合った製品を比較することが大切です。

このサイトでは、「属人化防止」「低コスト導入」「ロボット連携」など、課題別にCADCAMソフトを紹介しています。自社の状況に合ったツール選びをしたい方は、ぜひ参考にしてください。

【課題別】
CAD/CAMソフト
おすすめ3選
【課題別】2.5軸・3軸・5軸加工に対応
CAD/CAMソフトおすすめ3選

複雑化する加工ニーズに応えるには、目的や工程に応じたソフト選びが欠かせません。
本特集では、2.5軸〜5軸加工に対応したソフトを「属人化防止」「ロボット連携」「低コスト運用」などの観点からわかりやすく整理。現場の課題にフィットする1本を選ぶための視点を提示します。

5軸・複合加工なら

5軸分野における実績多数
NCシミュレーションも実装

hyperMILL
hyperMILL    
引用元:OPEN MIND公式サイト
https://www.openmind-tech.com/jp/cam/product-overview/
hyperMILLの強み
           
  • 全世界で2万ライセンス以上の導入実績を誇り※1、干渉回避動作を含めた傾斜軸の制御を指定した角度範囲内で自動処理。機械動作シミュレーションもNCコードで実行可能。※2
  • 形状要素の自動認識機能とテンプレート化された加工工程を組み合わせることで、一連の加工パスの自動生成も可能
低コスト運用なら

必要最低限の機能が
月額1万円台から運用できる

Fusion360
Fusion360
引用元:AUTODESK公式サイト
https://www.autodesk.com/jp/products/fusion-360/overview
Fusion360の強み
           
  • 月額12,100円(税込)〜のサブスク制※2で、コストを抑えた導入が可能。クラウド運用のため、サーバーの設置も不要。
  • CAE(解析)や PCB(電子回路)まで追加費用なしで使用できる。
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6軸7軸ロボット制御に対応
DX・FAを叶える
SprutCAM X
SprutCAM X
引用元:SprutCAM Tech公式サイト
https://sprutcam.com/ja/
SprutCAM Xの強み
  • 6軸・7軸など複合軸のロボット制御が可能。産業アーム加工に対応。動作範囲・姿勢制限を考慮したツールパス・Gコードを生成できる。
  •        
  • KUKA、FANUC、安川電機、ABBなど幅広いロボットメーカーの製品に対応。

※1.参照元:OPEN MIND公式サイトhttps://www.openmind-tech.com/jp/about-us/
※2.サポート対象加工機に一部制限あり
※3.参照元:AUTODESK公式サイト https://www.autodesk.com/jp/products/fusion-360/overview
(情報は2025年6月6日時点)